鍼治療とお灸を一緒に受けない方がいい場合ってあるの?

鍼治療とお灸

鍼治療とお灸

鍼治療とお灸を一緒に受けない方がいい場合は、以下のようなものがあります。

  • 妊娠中の方は、下腹部や腰仙部の経穴への施鍼や施灸は禁忌とされています。また、上腹部や腰仙部の経穴や、強い響きの起こる部位への治療を耳鍼点と併用することは、陣痛促進の可能性があるので避けるべきです。
  • 出血傾向のある方や血液疾患のある方は、鍼灸治療によって出血や感染のリスクが高まる可能性があるので注意が必要です。特に、抗凝固剤や抗血小板剤などを服用している方は、鍼灸治療前に医師に相談することをお勧めします。
  • 皮膚疾患や感染症のある方は、鍼灸治療によって症状が悪化したり、他の部位や他人に感染したりする恐れがあるので注意が必要です。特に、水ぼうそうや帯状疱疹などのウイルス性皮膚疾患や、アレルギー性皮膚炎などの湿潤性皮膚疾患は、鍼灸治療を避けるべきです。
  • その他にも、心臓ペースメーカーや金属アレルギーなどのある方は、鍼灸治療によって合併症が起こる可能性があるので注意が必要です。

     

  • 体調不良や病気の場合
    体調が優れない状態で鍼治療やお灸を受ける場合、逆に症状を悪化させることがあります。例えば、発熱や感染症、急性の疾患、体力が著しく低下している場合などには、鍼治療やお灸は避けるべきです。施術前には、必ず施術者に自分の症状を報告し、適切な判断を受けるようにしましょう。

     

  • 妊娠中の場合
    妊娠中の方は、鍼治療やお灸を受ける際には、施術者にその旨を伝えるようにしましょう。一部の穴は妊娠に影響を与える可能性があり、また、鍼やお灸が子宮収縮を引き起こすことがあるため、注意が必要です。妊娠中は特に慎重な施術が必要です。

     

  • 皮膚トラブルがある場合
    お灸は火を使うため、火傷や皮膚炎などの皮膚トラブルがある場合には避けるべきです。また、鍼治療は針を刺すため、皮膚炎や出血傾向がある場合には注意が必要です。施術前には、自分の身体状況をしっかりと伝え、施術者の指示に従うようにしましょう。

     

  • 疾患によっては避けるべき場合がある
    例えば、血液疾患や血液凝固異常、薬物療法中、手術後の場合には、鍼治療やお灸を避けるべきです。また、糖尿病や高血圧などの場合には、施術前に医師に相談し、施術者に伝えるようにしましょう。

  • 過剰な刺激による疲労やストレスがある場合
    鍼治療やお灸によって、組織や神経に刺激が与えられます。そのため、過剰な刺激によって疲労やストレスが蓄積している場合には、一度に両方の施術を受けることは避けるべきです。施術前には、自分の身体状況を確認し、施術者に相談するようにしましょう。

     

  • 体質や症状によっては鍼治療とお灸のどちらか一方の方が効果的な場合がある
    体質や症状によっては、鍼治療よりもお灸の方が効果的な場合もあります。例えば、冷え性や生理痛などの場合には、お灸の方が効果的なことが多いです。逆に、自律神経失調症や緊張型頭痛などの場合には、鍼治療の方が効果的なことが多いです。施術前には、施術者に自分の症状を正しく伝え、適切な施術方法を選択するようにしましょう。

     

  • 時間や費用の都合で一度に受けられない場合
    鍼治療とお灸の両方を受ける場合、時間や費用がかかることがあります。そのため、一度に受けられない場合には、どちらか一方を優先して受けることができます。施術前には、自分の優先順位を決めて施術者に相談するようにしましょう。

    以上のように、鍼治療とお灸は、一緒に受けることで相乗効果が期待できますが、個人の状態や症状、施術目的によっては、一緒に受けない方が良い場合もあります。施術前には、自分の身体状況をしっかりと伝え、適切なアドバイスを受けるように、鍼灸師や医師に相談することをお勧めします。

2023年4月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yumi-hari